
孤独で残虐な大統領が死んだ──。
権力の実相をグロテスクに描き尽くした長編第二作。
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無人の聖域に土足で踏みこんだわれわれの目に映ったのは、ハゲタカに喰い荒らされた大統領の死体だった。国に何百年も君臨したが、誰も彼の顔すら見たことがなかった。生娘のようになめらかな手とヘルニアの巨大な睾丸を持ち、腹心の将軍を野菜詰めにしてオーブンで焼き、二千人の子供を船に載せてダイナマイトで爆殺したという独裁者──。
権力の実相をグロテスクなまでに描いた異形の怪作。
族長の秋
注解
訳者あとがき
解説 池澤夏樹

